12月も半ばに差し掛かり、日本中、いや世界中でクリスマスムード一色なこの季節
 イタリアからやってきた陽気な11人の弦楽アンサンブル、新イタリア合奏団が各地で素敵なクリスマスをお届けしています
 ヴィヴァルディが使用した伝統ある楽器の響きを聴きながら、クリスマス気分に酔いしれているマネジャーからのレポートです。

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 東京−福島−鹿児島−広島と4連続のハードスケジュールをこなす彼ら。時差もあって大変かと思いきや、そんなことはありません。移動中のバスでは立ち上がってあっちへうろうろこっちへうろうろ、基本的に座りません(笑)。 新幹線の中でなにやら盛り上がっているなぁと見てみると、なんとサッカーゲームに夢中(笑)! 遠い日本まで大きなパソコンとコントローラーを持って来る辺りさすがイタリア人。人生の楽しみ方を熟知してます。

 もちろん、遊んでばかりじゃありません!
 彼らの音楽はそれはもうびっくりするくらいに綺麗なんです!新イタリア合奏団は数多い室内楽アンサンブルでも屈指の名アンサンブルで、イタリア政府からヴィヴァルディがそのオーケストラを指導したピエタ慈善院秘蔵のコレクション楽器(!)の使用権を独占的に与えられてもいるんです。ホールいっぱいに響き渡る音楽はとても澄んでいて、思わずはっとさせられます。

 今回のツアーではクリスマスに華を添える美女たちにもご注目。
 フルートは高木綾子さん、チェンバロは曽根麻矢子さん、そしてヴァイオリンは戸田弥生さん・奥村愛さん・千住真理子さんと、とっっても豪華なメンバーでお送りしています(オペラシティ公演は奥村さんでお贈りします)。
 フルートやヴァイオリンという花形楽器の美しい旋律に加え、ソロ楽器として大活躍するチェンバロの気品ある響きもぜひとも聴いていただきたいところです。


 昨日の広島公演では終演後のパーティーで廿日市市自慢のけん玉大会が大いに盛り上がりました。曽根さん・高木さん・千住さんも交えてみんなで成功するたびに「ウォー!」っと歓声があがります。結構みんな気に入ってくれたようです。
その後は名物「Japanese Pizza」(お好み焼き)を食べてご満悦。広島を満喫しました。♪


 ツアー後半は関西・東京近郊を回り、全12公演。最終日は23日(土・祝)、東京オペラシティで行われます!

 新イタリア合奏団という名の立派なもみの木と それを飾る美しいオーナメントのようなソリストたち。この冬最高のクリスマスプレゼントをお届けに参ります。

 東京オペラシティ公演では、開演前にメルシャン・ワインより「シャトー・メルシャン ジェイ・フィーヌ(赤・ミディアム)」のグラス・ワイン・サービスがございます。ワインを味わい、音楽を楽しみながら、素敵な休日をお過ごしください。

[12/23 東京オペラシティ公演情報はこちら]

2006-12-12 17:54 この記事だけ表示

 すっかり寒くなり、日本中で木枯らしが吹いていますね
 でも、寒いロシアからやってきたヴァイオリニストは、暖かい沖縄で、ちょっぴり夏気分? 会心の演奏に、心和む会話もはずんだようです。同行中のマネジャーからのレポートをどうぞ。

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 ワディム・レーピンのツアー進行中! 沖縄でのリサイタルのレポートです。
 那覇空港に降り立つと気温は24度。太陽がさんさんと降り注ぐ南国の陽気に、レーピンも上機嫌で到着しました。
 ホテルでピアニストのイタマール・ゴランと合流すると同時にホールへ。本番は夜ですが、お昼過ぎからずっと念入りなリハーサルが行なわれました。


 南城市文化センターシュガーホールは響きの美しい約500席のホール。ヴァイオリンの音色を贅沢に味わえる素敵な空間です。リハーサルではディテールにとことんこだわって、同じ小節を繰り返し納得のいくまで音を作っていきます。2人ともすごい集中力です。


 休憩を取り、ホールの裏手に出るとそこは海辺。沖縄らしい風景を見ながら、ここでも二人は音楽について話しこんでいるようでした。

 いよいよ本番。
 冒頭のヤナーチェクはメリハリがきいていて迫力満点。ゴランとの「競演」と呼ぶにふさわしい演奏でした。ブラームスでは思わず涙してしまうほどの情感が会場を包み込みます。後半ではレーピンのテクニックが最高に冴え、カルメン幻想曲の艶やかな音色がお客様を酔わせました。お客様はおおいに盛り上がり、最後の音が終わった瞬間、嵐のようなブラボーとスタンディングオベーション。アンコールは3曲聴かせてくれました。


 終演後のサイン会には長い列ができました。ヴァイオリンを勉強しているという学生さんから、今日ヴァイオリンが好きになりましたというおばあちゃんまで、レーピンはたくさんの方たちと楽しそうに交流していました。

 ところでレーピン、ここ数日いつも白い棒を口にくわえています。タバコかな? と思いきや、それはなんとチュッパチャップスの飴の棒! 最近タバコを辞めたので、だからキャンディなのだそうです。私の視線に気付くと「君にもあげるよ」と、ヴァイオリンケースからコーラ味のチュッパチャップスを出してくれました。私のような同行スタッフにも決して気遣いを忘れない心優しいレーピン! 見た目は体格もよく青いサングラスをしているのでちょっと怖いお兄さんに見えなくもないのですが、素顔はとても温かな人なのです。
 もう少しレーピンのオフの顔をご紹介すると、お寿司が大好きということ。日本にいる間は毎日お寿司でもいい!と言っているぐらいです。また、ファミリーパパでもあり、生まれて5ヶ月になる息子さんの動画を嬉しそうに見せながら、「よく手を動かすんだ。将来は指揮者かなぁ」と冗談交じりに話していました。何とも微笑ましいパパぶりです

 沖縄公演ですっかりエンジンのかかったレーピン。20日のサントリーホールではどんなダイナミックな演奏を聴かせてくれるのか、乞うご期待下さい!

[11/20サントリーホール公演情報はこちら]

2006-11-17 12:29 この記事だけ表示

 この秋は、大物オーケストラも続々と来日します。先月のルツェルン祝祭管弦楽団に続き、今月前半に登場するのはニューヨーク・フィル。「ニューヨーク・フィルハーモニック・ウィーク」と題して、東京では5公演が行われます。
 迫力のニューヨーク・フィル・サウンドに圧倒され、興奮しきりのマネジャーからのレポートです。

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 アバド&ルツェルン祝祭管弦楽団の興奮さめやらぬ間に、巨匠ロリン・マゼールが音楽監督を務めるニューヨーク・フィルハーモニックが来日しました!
 今回の日本ツアーでまず驚くのは、全7公演で6種のプログラム、17曲ものレパートリーを披露することです。これも天才マゼール、そしてニューヨーク・フィルの実力だからこそなせる業。脱帽です。
 そして前回来日時のソリスト、庄司紗矢香に続き、将来を嘱望された5人の若手(ヴァイオリン、チェロ2人、ピアノ2人)がマエストロ・マゼールによって日本のファンに紹介されます。

 

 チケット完売の11月5日。東京オペラシティでのツアー初日は、ドヴォルザーク「謝肉祭」で華やかに幕を開けました。続いて、実力と美貌を兼ね備えるリディア・バイチ(舞台裏での姿もとってもチャーミング&セクシー)を迎え、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。熱い声援とともにブラヴォーが数多く出ました。後半のベルリオーズ「幻想交響曲」ではオーケストラが120%本領を発揮! 第2楽章のワルツは、あまり聴ける機会のないコルネット付きのヴァージョンで演奏、コルネットの美しいオブリガートに聴き惚れました。第4、5楽章の高らかなファンファーレは圧巻。ニューヨーク・フィルならではの金管セクションの豪華な響きが、突き抜けるように立ち上がります。


 黄金のニューヨーク・フィル・サウンドは超満員の聴衆を魅了。熱狂したお客様の鳴り止まない拍手に応えて、2曲のアンコールが演奏されました。
 続くコンサートにも大きな期待が募ります。

 今夜から、4日連続で行われる公演は、いずれも当日券があります。お聴き逃しなく!

[公演情報はこちら]

 

2006-11-08 15:46 この記事だけ表示

 「レ・パラダン」が先週土曜日、ついに開幕となりましたが、みなさま、ご覧になりましたか?
 いつもは、ステージ裏に立ち会っているマネジャーからのレポートをお送りしておりますが、今回は弊社公演部宣伝担当スタッフの目で、表側から見た「衝撃的なレ・パラダン」を語ってみたいと思います。

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 パラダン開幕初日の11月4日。お客様方をはじめ、評論家、ライター、記者、そのほか音楽・舞踊関係者の方々でロビーはごった返しました。この公演がいかに世間から注目されているかが伺えます。クラシック・ファンだけでなく、普段は舞台がお好きな方、バレエやダンスの公演に通われている方、また、映画や映像のご専門らしき方など、お客様同士の会話も多種多様です。

 いよいよ、開演です。
 クリスティが登場、大きな拍手で迎えられました。クリスティは、アテネ公演と同じく、オーケストラボックスから上半身が見えるぐらいの位置に座ります。これはクリスティ・ファンも大満足でしょう。舞台も指揮者も両方しっかりと堪能できます。

 

 緞帳があがり、早速、凝ったCG画像がステージのバック一面に現れます。このCGは、見ていると吸い込まれそうです。が、しっかり見ていないと、いつのまにか画面がウサギでいっぱいになっていたり、彫刻が本物の人間になっていたり、CGかと思ったら本物の人間だったり…。想像を絶するとはまさにこのこと。CGと人間が入り乱れて大騒ぎです。トランスを引き起こしそうな不思議な場面ばかりでなく、思わず笑ってしまうコミカルなシーンもたくさんあります

 

 

 ほどなく、ダンサーたちも登場し、コンテンポラリーダンスが繰り広げられます。
 「バロック音楽と現代の舞踊はとても合う」と繰り返し私たちも宣伝してきましたし、もはや定説(?)となっていますが、これほどまでに一体となってしまうとは驚きでした。ヘッドスピン(倒立の体勢で頭を地面に付けて回転する)やムーンウォークなど、誰でも知っている「これぞストリートダンス!」といった有名な技も次々と飛び出しているのですが、バロック音楽に合わせてとても自然な流れで振り付けされているので、「昔の音楽と今の踊りを合体させました!」という力技には到底見えません。全く違和感がないのです。

 

 そんなところですでに驚いていてはまだ早い。いよいよ歌手たちが次々に現れ、歌い始めます。これがまた素晴らしいのです!
 最初に登場したのは、代役で急遽出演したアンナ・バヨディ。きれいに澄んだ伸びやかな声でネリーヌという元気なキャラクターをはつらつと演じていました。

 アティス役のトピ・レティプは、とにかくカッコイイです! 立ち姿がとにかくいつもキマッています。さすが、元はロックバンドでボーカルとして活躍していたという経歴の持ち主。もちろん、歌も素晴らしい。
 特に注目すべきなのは、アルジ役のステファニ・ドゥストラック。高貴な艶やかな声は、まさにプリマドンナといった観がありました。それに、とても美しい容姿に恵まれた人です。ショートパンツからすらりと伸びた足なんて、とってもセクシー!

 また、アンセルム役のベテラン、ルネ・シレールはかけあいのうまさが抜群、妖精マント役のフランソワ・ピオリーノの女性らしい仕草には思わず笑いがこぼれます。

 本当に歌手陣の顔ぶれは豪華、名演が聴けること間違いなしです。

 さて、気になるヌードシーンですが、意外に登場回数が多いです。「ほぉ〜」と思うか「うわっ!」と思うかは、個人差があると思いますが、想像していたより刺激的かも…! 女性ばかりか男性も全裸というのは、オペラではめったに見られない演出なので、一見の価値ありです。
 ハートマークで前を隠しながらの宴会芸のような踊りが登場すると、「待ってました」とばかりに会場に笑いとざわめきが。うっかり「ポロリ」のシーンには大爆笑! 拍手喝采の嵐が起こりました。

 しかしやはり、これら全てを支える土台となっているのが、ウィリアム・クリスティ率いるレザール・フロリサンの演奏でしょう。

 音の1つ1つが緻密に重なり合い、荘厳な響きでありながらどことなく軽やかでやわらかく、聴衆の耳を捕らえて離さない。最後の合唱の素晴らしさには思わずため息が。何層にも重なり合うさわやかな声の束が風のように走り抜けました。舞台上ではCGが飛び交い、ダンスが炸裂しているものの、やはり、耳ではしっかりとクリスティの音を追っていた、という方は多かったのではないでしょうか。やはりこの「レ・パラダン」は、クリスティに始まり、クリスティで幕を閉じたと感じました。さすが、バロック界の第一人者。世界中で熱狂的に迎えられているのも当然でしょう。

 終演後、帰途につかれるお客様方の顔が、とても和やかになっているのが印象的でした。「久しぶりに楽しかったね」「いやあ〜素晴らしかった」などと、にこやかに感想を話し合いながらお帰りになる姿を見送り、本当に心からお楽しみいただけたのだなぁ、としみじみ感じました。

 この日は、音楽史上に残されるべき日になったと言っても過言ではないでしょう。 年明けからずっと、「レ・パラダン」の素晴らしさを繰り返しお客様に宣伝してきた私ですが、これほどまですさまじく、素晴らしいものになっているとは正直“予想外”でした。
 これからご覧になるお客様も多いので、なるべくかいつまんだ内容にするつもりでしたが、ついつい熱くなり、長いレポートとなってしまいましたが、雰囲気をお感じいただけましたでしょうか。
 ぜひ、この興奮を、1人でも多くの方に体験していただきたいと思います。
 パリ、上海、アテネで行われた「レ・パラダン」も、日本がいよいよ最終公演となります。パラダンの全てを見尽くすべく、私も、本来の業務を片付けて、もう一度、行ってまいります!
 みなさま、会場でお会いしましょう。

[11/7、8公演情報はこちら(当日券もあります)]

2006-11-06 18:12 この記事だけ表示

 ラン・ランファンの皆様、大変お待たせいたしました! ラン・ランの日本ツアーのレポートを一気に公開させていただきます!
 どこの会場でも情熱的な演奏を聴かせ、熱狂的な喝采を浴びていたラン・ラン。同行していたマネジャーも彼に感化されたのか熱い長大なレポートを送ってきました。思い出深いスナップの数々とともに、ラン・ランが満喫した長い旅をどうぞご一緒にご体験ください。

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◆疲れ知らず
 上海から福岡入りし、北九州へ移動したその日にコンサートを行うという体力の持ち主。しかも、わずか20分のリハーサルで完璧な演奏を聴かせてしまうというすごい集中力です。北九州での“20分”のリハーサル
 来日2日目にして東京へ移動、TV収録2本+インタビュー4本をコンサート前日に行い、また公演前にインタビュー2本を慣行。疲れているはずなのに、笑顔をたやさずに応対していました。TV収録風景

インタビューでの1コマ
 新潟では生情報番組に出演し、ラン・ラン自ら公演をアピール。ほぼ満席の名古屋公演の後にも、ケロッと1時間の番組の収録をこなしました。
 “目立つの大好き!”という性格はあるにしろ、今までにないピアニストの在り方を、ラン・ランが切り開いているように感じます。

◆“目立ちたがり屋”にも理由が
 テレビ出演が大好きなラン・ラン。もちろん、本人自身が目立ちたいのも理由の1つですが、一方では、ポップスやロック音楽とは違い、一般に馴染みの薄いクラシック音楽の素晴らしさを、なるべく多くの人に伝えたい、というのが一番の目的なのだそうです。その話をする時に必ず出てくるのがゴルフのタイガー・ウッズ。彼の素晴らしいプレーがゴルフ・ファンのみならず一般人をゴルフというスポーツに注目させたように、ラン・ランは自分の演奏をテレビを通してなるべく多くの人の目・耳に触れさせ、クラシック・ファンを増やしたいと思っているのです。

◆サイン会を大切に!  “サイン会を公演後必ず行う”、というのはラン・ラン自身からの提案。とは言っても、人気者のラン・ランのこと、お客様全員にサインをするのは不可能なので、「CDもしくはプログラムをご購入の方に」ということにしています。にもかかわらず、北九州公演では45分,東京公演では1時間40分もかかる、とんでもない大人気ぶり。さすがのラン・ランもすっかり疲れ果てていました。が、「僕のコンサートを聴きにきて下さったお客様に感謝を表したい。だからお客様と直接触れ合えるサイン会は大切にしたいんだ。次回の僕のコンサートも聴きたいと思って欲しいしね」とのこと。

東京公演でのサイン会

大阪でのストア・イベント

 マネジャーには「満席じゃないと弾かないよ」なんて厳しいことを言うのですが、全くの冗談。ラン・ランの大熱演には、どの会場でも(例え、お客様の少ない会場でも)、お客様は熱狂し、スタンディングオベーションやブラボーの嵐が起こるのです。
 特に今回、ラン・ラン初登場となった名古屋では、チケットは完売。お客様は熱狂し、調律師さんが思わず涙ぐむほどの大成功を収めたのでした。

新潟から名古屋へ移動の車中

名古屋で焼肉!

◆至る所にラン・ランのファンが
 ラン・ランのそんな人柄は、人々の心を引き付けるようです。東京入国管理局の再入国申請の担当者、ドライバーの奥様、ホテルの掃除のおばちゃん・・・。あらゆる場所に彼のファンが生まれています。


◆新潟での学校コンサート シューマン「子供の情景」をなぞりながら、自分の生い立ちや今までの人生を、ピアノを弾きつつトーク。ラン・ラン曰く「音楽を知らない子供達に、いかに分かりやすく音楽を伝えるかが重要」。父兄を含め300人のお客様は非常に感激したようすで、惜しみない拍手を送っていました。

◆曲目についてのラン・ランの思いとは…… 今回のツアー・プログラムはCD "MEMORY"とほとんど同じですが、各曲目には彼の思い出が詰まっていて、まさに”Lang Lang Memory”です!
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番
 9歳の頃、ピアノの先生に言われて止むなくピアノを断念しかけていたラン・ランにとって、再びピアノを始めるきっかけとなった曲。
・ショパン:ピアノ・ソナタ第3番
 ラン・ランがピアニストを目指して本格的に取り組んだ最初の曲
・シューマン:子供の情景
 ラン・ランの幼い頃に家族内で起こった出来事が全て含まれている曲で、思い出を引き出してくれる曲
・リストのハンガリー狂詩曲第2番
 2歳の頃、アニメ「トムとジェリー」で、猫のトムが弾いていたのがこの曲。このトムを見て、初めてピアノに興味を持ったとのこと。

◆40のピアノ協奏曲! ラン・ランは、何か代役の話が来た時のために、常に40のピアノ協奏曲をレパートリーとして持っています。ツアーの最中でもリサイタルの曲目ではなく、ラヴェルの2つの協奏曲とラプソディ・イン・ブルーなどが時々聴こえました。

 

◆出発点である、思い出の地「仙台」にて
 1995年、13歳の時に第2回チャイコフスキー国際青少年音楽家コンクールで優勝した思い出の地、仙台。しかも今回の公演会場が、かつてのコンクール本選会場だったことから、ラン・ランがステージに登場すると、会場はもの凄い興奮に包まれました。コンクール当時の写真やプログラムを持参している方も。それに応えるようにラン・ランの演奏も、これまで聴いた中で最も音楽的で感情のこもった感動的なものでした。お客様も、まるで自分の子供の成長を見守るかのごとく、演奏に見入り、聴き入っていました。演奏後、ラン・ランはマイクを手にお客様に向かい、仙台に戻って来られた嬉しさでいかに興奮しているかを自分の言葉で伝えました。仙台は彼にとって、やはり大事な地なのです。

仙台では和食!

 

◆スタンウェイが、ラン・ラン・モデルを発売
 ツアー中、ラン・ランは上海に一時帰国しました。スタンウェイ社が「ラン・ラン・モデル」を来年2007年1月1日から世界で発売するため、その歴史的な記者会見に立ち会ったのです。スタンウェイが特定の個人名を使ったモデルを作るのは初めてのことで、世界各国から多くのプレスが集まりました!

 

◆瀋陽出身のラン・ランの食事のもてなし方
 ツアー中、ラン・ランや同郷(中国・瀋陽)の方に、何度か私(マネジャー)は食事をご馳走になりました。そのもてなし方は想像を絶するものがあります。5人で18人前の中華料理、3人でちゃんこ鍋4つ(8人前)! 食えるはずがない!!! しかし、中国北部(瀋陽を含む)出身の人の、最大の友情の証は「食べきれない料理を、人に食べさせる」ことなのだそうです。

札幌はラーメン!

◆私のためだけのコンサート
 ラン・ランに、「ツアーでずっと一緒でも客席で聴く機会がない」と漏らしたら、名古屋の本番の前のリハーサルで、「来て!」と呼び出されました。何と、今回のツアー・プログラムとは全く違う曲目でのコンサートを、私のためだけにしようと言うのです。曲目は、ブラームスのピアノ協奏曲第1番。オーケストラ・パートも彼がカバーしながら、全楽章を弾いてくれました。本当に大泣きしました。


◆今シーズンの予定
 サイモン・ラトル/ベルリン・フィルとのツアー、ダニエル・バレンボイム/ウィーン・フィルとのツアー、北京オリンピックのドキュメンタリー番組の収録、映画のサントラの収録、映画への出演など多忙を極めます!

 次回の来日は2007年を予定しています。ご期待ください!

2006-10-30 15:41 この記事だけ表示

 天才ホルン奏者、バボラークによる、ブラームス: ホルン三重奏曲(管弦楽編曲版)の世界初演は、大成功を収めたようです。バボラーク・ワールドに浸り、幸せなひとときを過ごしたマネジャーからのレポートです。

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 2006年10月23日は、バボラークが委嘱したブラームスのホルン三重奏曲(ミロシュ・ボクによるホルン、ヴァイオリンと管弦楽のための編曲版)が世界初演された、記念すべき日となりました!
 共演はバボラークが尊敬する友人、ヴァイオリンの豊嶋泰嗣。広上淳一指揮の九州交響楽団定期演奏会は熱狂的な喝采に包まれました。

 第1楽章、深く豊かに豊嶋のヴァイオリンが奏でる主題、それを支えるオーケストラ。そこにバボラークがエレガントに加わった瞬間、客席は釘付けになりました。ブラームスがこよなく愛した楽器ホルン、その魅力を最大限に活かすこのブラームスの名曲、そして現代最高のホルン奏者がそれを奏でる……これぞ至高の贅沢。
 第2楽章のスケルツォに続き、第3楽章は“悲しみのアダージョ”、この曲のクライマックスです。バボラークの繊細で豊かな音色が、最愛の母を失ったブラームスの悲歌を歌いあげると、涙を浮かべているお客様も見られました。バボラークの演奏はきっと天国のブラームスの心も癒すことでしょう。ちなみに、この楽章のオーケストレーションは特に絶品、バボラークも絶賛していました。
 そしてフィナーレ、もうお客様はホルンを聴いているということを忘れ、このかけがえのない時間を演奏家とともに感じ、流れる音に身をゆだねているようでした。

 原曲の魅力を全て活かしつくした巧みなオーケストレーションからは確かなブラームスの音楽が香り、バボラークの波打つシルクのような表現がそれを包み込みます。鳴りやまない拍手に応え、スケルツォを再度演奏、大成功の世界初演となりました。この感動は29日、東京のすみだトリフォニーホールで再現されます。できる限り多くの方にお聴きいただきたいと思います。

 余談ですが、興奮冷めやらぬ終演後の祝宴は深夜まで続き、翌朝も酔いの冷めないバボラークはやむなく東京への飛行機を変更するハメに。度重なるモーニングコールをものともせず眠り続けるとは、やはり大物です。それでも、変更手続きに追われるマネジャーの横で「ラストナイト、トゥーマッチ……(ゆうべは飲みすぎちゃった)」と、反省の一言をこぼすところが、ちょっとかわいいバボラークなのでした。
 <レポート第4弾へ続く>

[10/29すみだトリフォニーホール公演情報はこちら]
※高校生以下のブラス・ファンにおすすめな「ばぼちゃんシート」¥2,000もあります。

2006-10-25 17:35 この記事だけ表示

 ベルリン・フィルの若き首席ホルン奏者、ラデク・バボラークのツアーが、札幌から始まりました。彼の豊かな“エレガントな響き”は札幌の美しい秋色と相まって、聴衆の心を潤おしたようです。同行中のマネジャーからレポートが届きました。

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 日本で一番先に秋が訪れる北海道。札幌コンサートホールKitaraを囲む中島公園の木々の葉も、美しく色づいています。ぐっと冷え込む夜の寒さを吹き飛ばすかのように、バボラークがKitara初登場! 札幌交響楽団定期演奏会で名曲リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第2番を、2日間にわたり演奏しました。
 冒頭のテーマで、自信に満ちあふれたエレガントな音色を高らかに響かせた瞬間、聴衆はバボラークの世界に一気に引き込まれました。続いて2楽章の美しいメロディが、歌心たっぷりに、しかも極めて自然に奏でられ、聴衆はもとより、オーケストラのメンバーたちもその音楽の美しさ、あまりの素晴らしさに思わずため息…。そしてフィナーレ。高関健の明確なタクトのもと、オーケストラとともに頂点へ。会場は熱い拍手とブラヴォーに包まれました。

 土曜の午後のコンサートを終えたバボラークは、疲れた様子もみせず、一路羽田へ。そして翌朝の便で福岡へ、北から南へ日本縦断です。福岡空港からは九州交響楽団とのリハーサルへ直行します。
 いよいよ彼自身が委嘱したブラームス「ホルン三重奏曲」のオーケストラ版世界初演に臨むバボラーク。リハーサルでは新作の初演とあって念入りな打合せ、議論が重ねられました。


熱く議論を戦わせながらも楽しそうなバボラークと広上。

 指揮は東京公演でも共演の広上淳一。2人の目指す方向性、音楽原語もぴったりで2時間半のリハーサルは大変実りのあるものに感じられました。また、ヴァイオリニスト豊嶋泰嗣やオーケストラの協力で、新しい作品が創り上げられていく様子は、とても素敵な光景でした。
 原曲の魅力を損なわず、オーケストラ・サウンドを活かしての編曲も素晴らしく、世界初演に期待が高まります。

 アクロス福岡での九州交響楽団定期演奏会、その様子はまた続きで……。
 <レポート第3弾へ続く>

[10/29すみだトリフォニーホール公演情報はこちら]
※高校生以下のブラス・ファンにおすすめな「ばぼちゃんシート」¥2,000もあります。

2006-10-23 19:22 この記事だけ表示

 ルツェルン・フェスティバル・イン・東京が大いに盛り上がっていますが、コンサートはこちらばかりではありません! ホルン奏者、ラデク・バボラークがリサイタル・ツアーで再来日しました。まずは成田に着いたばかりのレポート第1弾をどうぞ。

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 ほんの2週間前、アフラートゥス・クインテットとして、また紀尾井シンフォニエッタのソリストとして、極上のモーツァルトを聴かせてくれたラデク・バボラークが今朝、またもや成田空港に降り立ちました。勢力を強めたバボラーク台風の再上陸です。

 今回のツアーの目玉は、すみだトリフォニーホールでのオーケストラをバックにしたコンサート。“牧歌的”というイメージの強いホルンですが、彼の手にかかれば最高に“エレガント”な楽器に。というわけで、このコンサートは「ホルン・エレガンス」と銘打って、バボラーク以外の演奏家では聴くことのできない、彼独特のホルンの世界をご堪能いただきます。
 共演は、広上淳一指揮/新日本フィルという理想的なパートナー。また、選曲にも彼ならではのこだわりが見えます。特に、現在は別々に演奏されるものの、もとはこれがモーツァルト最初のホルン協奏曲だったのではないかという説のある「断章」と「ロンド」の組み合わせ(協奏曲 第0番!?)、そしてバボラークのために編曲されたブラームスの名曲、ホルン三重奏曲(ホルン、ヴァイオリンと管弦楽のための編曲)は必聴です!

 素顔は「エレガント」とは程遠い(?)お茶目なバボラーク。新幹線に乗り込むのも待ちきれず、ホームで駅弁を食べちゃいます(先日の来日時の風景)。
 
 今日はこのまま札幌へ、続いて福岡へと、バボラーク台風は日本を縦断(横断?)します!
 <レポート第2弾へ続く>

[10/29すみだトリフォニーホール公演情報はこちら]
※高校生以下のブラス・ファンにおすすめな「ばぼちゃんシート」¥2000もあります。

2006-10-17 19:02 この記事だけ表示
 
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