ゴールデンウィークに開かれた「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」にも出演、大好評を博したルガンスキー。音楽祭を満喫したらしく、疲れもない様子です。
 9日には大阪へ移動、いよいよリサイタル・ツアーの始まりです。新大阪駅に到着するやいなや、スタンドでカツカレー、カツサンドを完食。ホテルでしばし休憩を取り、しっかりと本番に備えます。

 夕方会場へ移動し、早速リハーサルです。会場のフェニックスホールは、ステージ後方の反響板が開閉式になっています。開けると一面窓ガラスとなり、大阪の街の風景が広がります。今回は、音響、バランスを考え、全開で演奏することになりました。夕日を浴びながらの入念なリハーサル。プログラムにない曲のメロディも聴こえてきます(アンコール用かも?)。

 いざ本番です! 数あるベートーヴェンのソナタの中でも、ユーモアにあふれ、特徴的なシンコペーションや和声進行が印象的な第16番でスタート。第2楽章では、つぶのそろった美しいトリルが会場を駆け抜けます(ベートーヴェンはトリルを非常に好んだそうです)。2曲目はフランク。オルガン的な響きが魅力のこの曲は、ルガンスキーのお気に入りの作品のひとつとか。そういえば大阪への新幹線の中ではブルックナー「テ・デウム」を聴いていて、最も好きな曲だと教えてくれました。

 休憩中は、紅茶を飲みながら音楽談義に花を咲かせました。次回のリサイタルの選曲について、プロジェクトについて意見が飛び交います。スペイン音楽やったらお客さん来ないかな?どう思う?などなど…。

 後半は、ショパンの遺作の前奏曲で始まりました。ショパンはルガンスキーのレパートリーの中でも定評のある作曲家です。「練習曲集」「24の前奏曲/バラード」などのCDも数々の賞を受賞しています。次いでソナタの第3番(近い将来、こちらも録音したいそうです)。安定したテンポの冒頭、完璧なテクニックで進みつつも、合間合間に顔を見せる過度にならない歌心が、非常によいバランスで楽しませてくれます。曲が終わると同時に、お客様からの熱い拍手。喝采にこたえてアンコールは3曲披露されました。どれも素敵な選曲ですが、これは当日までのお楽しみにしておきましょう。

 終演後のサイン会は大混雑。CDだけでなく楽譜を持ってくる学生さんもいらっしゃいます。やはり女性に大人気で、一緒に写真を撮りたいというファンはなかなか途切れませんでした。さすがに本人もへとへとで、やや疲れた表情も見えました。でも、ファンの皆さんの騒ぐ様子がほほえましかったのか、楽屋へ向かう途中で、にっこり。

 帰り道、ホール近くの韓国料理店で乾杯(東京公演の後はソウル公演があるので予行演習も兼ねて)。まだまだ続くツアーのために更に充電、準備は万端です。
 (ツアー担当マネジャーからの報告より)

 東京公演に向けて、ぐんぐん調子を上げているルガンスキー。当日が楽しみです!

[東京公演情報はこちら]

2006-05-10 18:43 この記事だけ表示
 
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