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ショスタコーヴィチ・プロジェクト サンクトペテルブルク公演レポート[こちら現場です]
井上道義のショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクトの一環として、サンクトペテルブルク・フィルハーモニーホール公演が先週 10/27に行われ、大成功を収めました。
井上道義とサンクトペテルブルク響とのコンビは、日本公演に向けて着々と調子を上げているようです。写真を交えたレポートでその模様をお送りします。
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レポート:川田真梨子(サンクトペテルブルク在住)

当日のプログラムは、前半ベートーヴェン作曲“エグモント”とピアノ・コンチェルト第3番(ソリスト:ミハイル・ぺトゥホフ)、後半ショスタコーヴィチ作曲交響曲第6番の全3曲。
1曲目ではその力強さで満員のお客さんの心を惹きつけ、2曲目ではうって変わってピアノに寄り添うように抑揚のある表現力豊かな演奏。趣の違う2曲を素晴らしく演奏し分け、否が応にも後半への期待は高まります。休憩が明け、いよいよショスタコーヴィチの交響曲第6番。井上さんのショスタコーヴィチへの熱い思いが存分に伝わってくる演奏でした。

ショスタコーヴィチに対して一般的に持たれているマイナスのイメージが、この曲に関してはあまり感じられませんでした。だからこそ逆に、この曲の作曲背景、全交響曲の中でのこの第6番の存在意義、といったものへの探究心がかきたてられます。特にショスタコーヴィチのような作曲家の場合、1つの作品だけを取り出して聴いても、本当の意味で理解はできません。11月の全曲演奏プロジェクトの意義はそこにあるのだと痛感しました。
井上道義は終始親密なアイコンタクトでオーケストラとのコミュニケーションを図り、全身でご自身の意図を表現しオーケストラを掌握していました。
この曲はサンクトペテルブルクでもあまり演奏機会がなく馴染みの薄い曲だといわれ、構成も一般的な4楽章構成ではなく3楽章構成。井上ご本人も「いびつな交響曲」と説明するほどのちょっと不思議な曲。にもかかわらず、曲が終わった後、「やってやったぞ!」と言わんばかりに堂々と笑顔で挨拶をする井上に対して、会場中からは大きな拍手が送られました。「ショスタコーヴィチの曲はすごくキャッチーなんです」という井上の言葉が頭をよぎります。間違いなく今日の演奏は、満員のお客様の心を掴んでいました。
また、カーテンコール時に、パート毎に立ち上がるよう促し自ら拍手を送ったり、コンサートマスターと抱き合って健闘を称え合う姿からは、井上さんとオーケストラの温かな信頼関係も感じられました。日本での彼らとの8つの交響曲演奏に向けて、着実に準備は進んでいるようです。
サインに応える井上道義
公演後、満足げに笑顔を見せる井上道義
[10/3〜12/9 日比谷公会堂] ※サンクトペテルブルク響とは11/3,4,10,11に共演します。
井上道義とサンクトペテルブルク響とのコンビは、日本公演に向けて着々と調子を上げているようです。写真を交えたレポートでその模様をお送りします。
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レポート:川田真梨子(サンクトペテルブルク在住)

当日のプログラムは、前半ベートーヴェン作曲“エグモント”とピアノ・コンチェルト第3番(ソリスト:ミハイル・ぺトゥホフ)、後半ショスタコーヴィチ作曲交響曲第6番の全3曲。
1曲目ではその力強さで満員のお客さんの心を惹きつけ、2曲目ではうって変わってピアノに寄り添うように抑揚のある表現力豊かな演奏。趣の違う2曲を素晴らしく演奏し分け、否が応にも後半への期待は高まります。休憩が明け、いよいよショスタコーヴィチの交響曲第6番。井上さんのショスタコーヴィチへの熱い思いが存分に伝わってくる演奏でした。

ショスタコーヴィチに対して一般的に持たれているマイナスのイメージが、この曲に関してはあまり感じられませんでした。だからこそ逆に、この曲の作曲背景、全交響曲の中でのこの第6番の存在意義、といったものへの探究心がかきたてられます。特にショスタコーヴィチのような作曲家の場合、1つの作品だけを取り出して聴いても、本当の意味で理解はできません。11月の全曲演奏プロジェクトの意義はそこにあるのだと痛感しました。
井上道義は終始親密なアイコンタクトでオーケストラとのコミュニケーションを図り、全身でご自身の意図を表現しオーケストラを掌握していました。
この曲はサンクトペテルブルクでもあまり演奏機会がなく馴染みの薄い曲だといわれ、構成も一般的な4楽章構成ではなく3楽章構成。井上ご本人も「いびつな交響曲」と説明するほどのちょっと不思議な曲。にもかかわらず、曲が終わった後、「やってやったぞ!」と言わんばかりに堂々と笑顔で挨拶をする井上に対して、会場中からは大きな拍手が送られました。「ショスタコーヴィチの曲はすごくキャッチーなんです」という井上の言葉が頭をよぎります。間違いなく今日の演奏は、満員のお客様の心を掴んでいました。
また、カーテンコール時に、パート毎に立ち上がるよう促し自ら拍手を送ったり、コンサートマスターと抱き合って健闘を称え合う姿からは、井上さんとオーケストラの温かな信頼関係も感じられました。日本での彼らとの8つの交響曲演奏に向けて、着実に準備は進んでいるようです。
サインに応える井上道義
公演後、満足げに笑顔を見せる井上道義[10/3〜12/9 日比谷公会堂] ※サンクトペテルブルク響とは11/3,4,10,11に共演します。
2007-10-29 16:17 この記事だけ表示

