ラデク・バボラーク ツアー・レポート(ブラームス世界初演編)[こちら現場です]

 天才ホルン奏者、バボラークによる、ブラームス: ホルン三重奏曲(管弦楽編曲版)の世界初演は、大成功を収めたようです。バボラーク・ワールドに浸り、幸せなひとときを過ごしたマネジャーからのレポートです。

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 2006年10月23日は、バボラークが委嘱したブラームスのホルン三重奏曲(ミロシュ・ボクによるホルン、ヴァイオリンと管弦楽のための編曲版)が世界初演された、記念すべき日となりました!
 共演はバボラークが尊敬する友人、ヴァイオリンの豊嶋泰嗣。広上淳一指揮の九州交響楽団定期演奏会は熱狂的な喝采に包まれました。

 第1楽章、深く豊かに豊嶋のヴァイオリンが奏でる主題、それを支えるオーケストラ。そこにバボラークがエレガントに加わった瞬間、客席は釘付けになりました。ブラームスがこよなく愛した楽器ホルン、その魅力を最大限に活かすこのブラームスの名曲、そして現代最高のホルン奏者がそれを奏でる……これぞ至高の贅沢。
 第2楽章のスケルツォに続き、第3楽章は“悲しみのアダージョ”、この曲のクライマックスです。バボラークの繊細で豊かな音色が、最愛の母を失ったブラームスの悲歌を歌いあげると、涙を浮かべているお客様も見られました。バボラークの演奏はきっと天国のブラームスの心も癒すことでしょう。ちなみに、この楽章のオーケストレーションは特に絶品、バボラークも絶賛していました。
 そしてフィナーレ、もうお客様はホルンを聴いているということを忘れ、このかけがえのない時間を演奏家とともに感じ、流れる音に身をゆだねているようでした。

 原曲の魅力を全て活かしつくした巧みなオーケストレーションからは確かなブラームスの音楽が香り、バボラークの波打つシルクのような表現がそれを包み込みます。鳴りやまない拍手に応え、スケルツォを再度演奏、大成功の世界初演となりました。この感動は29日、東京のすみだトリフォニーホールで再現されます。できる限り多くの方にお聴きいただきたいと思います。

 余談ですが、興奮冷めやらぬ終演後の祝宴は深夜まで続き、翌朝も酔いの冷めないバボラークはやむなく東京への飛行機を変更するハメに。度重なるモーニングコールをものともせず眠り続けるとは、やはり大物です。それでも、変更手続きに追われるマネジャーの横で「ラストナイト、トゥーマッチ……(ゆうべは飲みすぎちゃった)」と、反省の一言をこぼすところが、ちょっとかわいいバボラークなのでした。
 <レポート第4弾へ続く>

[10/29すみだトリフォニーホール公演情報はこちら]
※高校生以下のブラス・ファンにおすすめな「ばぼちゃんシート」¥2,000もあります。



2006-10-25 17:35 この記事だけ表示
 
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